EDIFIER M60 レビュー|新たなコンパクトなデスクトップスピーカーの選択肢
自分だけのワークスペースを構築する時に、個人的には動画視聴や音楽のリスニング環境は最低限でも欲しいよな、そう思う方も少なくないのではないでしょうか。
スピーカーが置いてあるデスクってやっぱカッコいいと思うんですわ。
ただ、商品によってはめっちゃ高額なんですよね…気軽に手を出せるものではないものがほとんど。
最高のリスニング体験をデスク環境に求めているかと言われればそれは違くて、そこまで拘りたい部分でもない。でも自分のデスクには欲しい(カッコいいから)。そんな筆者が最終的に選んだのは定番中の定番でAudioengine A2+(レビュー済み)。
コンパクトさが日本で入手できるブックシェルフ型スピーカーの中で唯一無二だったことでこちらの商品を購入しましたが、ようやくそこに代わってオススメできる商品が出てきたかもしれません。
今回はEDIFIERさんからお声がけいただきレビューさせていただきますが、発売時から少し気になっていた商品ではありました。価格面も魅力なので、これからデスク環境を作っていきたい、変えていきたいって方にはぜひ参考にしてもらいたいですね。
それがこちら。EDIFIERの”M60”というブックシェルフ型スピーカー。今回は”MR3”というスピーカーもご用意いただきましたので別記事でご紹介しています。1万円台で探している方にはこちらも選択肢としてオススメ。
EDIFIER ”M60”の特徴
EDIFIERを調べてみると分かりますが、中々に歴史のある会社で、創業は1996年で中国にあるオーディオメーカーです。
オーディオ業界で25年以上の研究・開発・販売の経験があり、数々の国際的な賞を受賞しているEDIFIERは国内のAmazonでもランキング上位に多数の商品が入っています。堅実でコストパフォーマンスの高さが評価されている印象で、国内の支持層も結構多いのが特徴です。
さて、本製品の紹介に入っていきますが、”M60”はコンパクトサイズが売りかと思いきやかなり本格的なスピーカー。66Wのパワフルな出力や、LDACによるハイレゾ、スマホアプリでイコライザ調整など抑えるところを抑えたスピーカーになっています。
ここから”M60”の特徴を書いていきます。
外観・デザイン
デザインとしては、非常にシンプルなもの。本体は光沢がないマットな作りで、デスク映えを狙うデスカーどもにオススメしたくなるようなデザインです。メーカーロゴが見えるタイプのデザインを嫌う方もいらっしゃると思いますので、そこは注意が必要かと思いました。(実物で見るとあまり気にならない)
どちらかというと、ツイーターとドライバーの光沢の方が少し気になります。若干チープさを感じてしまうのが残念ポイントでした。
スピーカー背面は、かなりシンプルな構造になっていて、入力端子としてはAUX、USB-Cの2通りで構成されていました。
また、本製品にはスピーカースタンドが付属します。
アルミ製のスタンドは近未来な印象を受け、デスクで使うとスピーカーの音がしっかりと耳に向かって届くように調整してくれる優れものです。良い感じに。
アルミの1枚板で作られたデザインのスピーカースタンドは代用が効かないくらい洗練されたデザインだと思います。
ちなみに言うと、金属製のスタンドは筆者も普段から使用していますが、振動を抑える効果が期待できるのでクリアでグッと引き締まったサウンドを聞くことができます。
性能・スペック
”M60”の主な製品仕様は以下のようになっていました。
製品名 | M60 |
再生周波数帯域 | 58-40kHz |
ハイレゾ | ○ |
出力 | 最大66W(33W×2) |
SN比 | ≥85dB(A) |
入力 | USB-C / RCA |
Bluetooth | 5.3 |
対応コーデック | SBC LDAC |
専用アプリ | EDIFIER ConneX |
カラー | ホワイト ブラック |
サイズ | 100×168×147mm |
価格 | 23,980円(税込) |
やはり特徴的なのはそのサイズ感。Bluetooth接続も非常に安定していますので、わざわざ配線を増やさず基本的にはBluetoothでの運用が個人的には好みです。しかしながら、接続デバイスは1つと限られていますので、複数台での使用を想定される場合は、PCからは有線接続、iPhone等の外部デバイスとBluetooth接続、といった運用が必要になると思います。
また、本製品には専用アプリが用意されており、アプリを通して細かい設定や音質(イコライザ)設定が行えます。ただし、mac OSにはアプリが対応していませんので、MacBookで操作することができない、、、うーん。
こちらは”M60”のパッケージ内容です。
パッケージ内容
- M60本体
- スピーカースタンド
- 電源ケーブル
- RCAケーブル
- USB-Cケーブル
- スピーカー接続用ケーブル
- 3.5mmオーディオケーブル
- 取扱説明書
使い方・使用感
それでは、”M60”を使っていきましょう。
まずは電源ケーブルをスピーカーに接続して電源を入れます。”M60”の操作は全て、スピーカー上部に備え付けられたタッチパネルで行うことにになります。
真ん中が電源ボタン、左右の±が音量ボタンです。スピーカー側でできる操作はこれだけです。
電源ボタンはタップするごとに色が変わり、モードが変わるようになっています。
また、タッチパネルをスライドすることで曲送り・曲戻しができるようになっています。
スピーカーの設置場所や作業環境によって異なりますが、筆者の場合は作業中に手を伸ばしても届かない場所に設置することになりますので、タッチパネル自体はほとんど使うことはありません。
音について
「音」についてだが、個人的にはかなり良いのではないかと感じています。そもそも、10万、20万するようなスピーカーをこれまでに試したことがないので、どのレベルか推しはかることはできません。
ただこの記事を見る方はこの価格帯でスピーカーを探しているはず。ということを前提にお話しさせていただきます。
”M60”はその価格に見合って十分に満足できるレベルです。クリアな中高音と、迫力のある低音。それこそ映画や音楽、LIVE動画に没入できます。スタンドを使って正しい方向に調整すれば間違いなく化けます。注意点は束間のある音圧なので、焦って音量を絞るほど。
もう一度言いますが、この価格帯のレベルとしては、デザインも相まって十分満足できます。これが2万円台ですよ?(セールタイミングによっては2万円切ることもあった模様)
本記事のまとめ
というわけで、EDIFIERのコンパクトスピーカー”M60”について書いてきました。
これからデスク環境を作っていきたい、安物のスピーカーから本格的にデスクトップスピーカーの導入を検討している、など、作業環境の中でスピーカーを購入したいと考えている方むけに広くオススメできる製品だったと思います。
コンパクトなのに、迫力のあるサウンドを提供してくれる本格的なスピーカー。
デザインもシンプルで、付属のスタンドも一緒に使えばさらに洗練された印象になる”M 60”。デスクトップスピーカーとして新たなオススメ候補として満足させてくれることでしょう。
今回は以上です。それではまた。