- 2023-04-02
- 2023-09-24
EDIFIER”MR3”レビュー|安くても良いスピーカーってあるもんやね
本記事では、国内でも人気のオーディオメーカーEDIFIERのデスクトップスピーカー”MR3”についてレビューしていきます。1万円台という手を出しやすい価格帯のスピーカーながら、クリアで聴き馴染みやすい音質の特徴を持つ本機。Bluetooth接続や、専用アプリでの操作などの機能性を備えたコストパフォーマンスに優れるスピーカーです。
コンパクトなスピーカーを探している、価格は抑えたいけど音質の良いスピーカーを探しているって方は、本製品以外にも値段は上がりますが同時期に登場した”M60”というLDAC対応のスピーカーも視野に入れてみるといいかもしれません。シンプルでデザイン性に優れた2機種は当サイトでレビューしていますのでよかったら参考にしてみてください。
EDIFIER “MR3” の特徴
EDIFIERを調べてみると分かりますが、中々に歴史のある会社で、創業は1996年で中国にあるオーディオメーカーです。
オーディオ業界で25年以上の研究・開発・販売の経験があり、数々の国際的な賞を受賞しているEDIFIERは国内のAmazonでもランキング上位に多数の商品が入っています。堅実でコストパフォーマンスの高さが評価されている印象で、国内の支持層も結構多いのが特徴です。
本記事で取り上げる”MR3”はAmazonでも売り上げ上位に食い込む”MR4”の後継モデルとされている模様。(数字が小さくなるんだね)
スピーカーの出力は36W(18×18)に下がっていますが、(MR4は42W)再生周波数帯域が拡大、サイズも一回り小さくなったことで、デスクトップPC向けのスピーカーとしてデスク環境での使用により適応してきたモデルになっています。
外観・デザイン
それではデザインから確認していきましょう。
箱から取り出してみるとこんな感じ。
今回はホワイトモデルをお送り頂きましたが、カラーラインナップにはブラックも含まれています。モノクロの単調なカラーリングではなく、コッパーカラーが良いアクセントになった配色となっていました。
前面には、音量調整用のノブとヘッドホン用の出力端子として3.5mmイヤホンジャック、AUX端子が備わっていますので普段の取り回しは不自由なく使用していける感じです。
本体は、マットな質感で構成されていますがツイーターの光沢感だけはちょっと微妙で安っぽさを助長します。
背面はガジェット感強めで、スピーカーってこうだよね、感じにごちゃごちゃしています。バスレフポートも備わっていることで、バランスよく音を楽しむことができると思いますよ。
有線での接続はアナログ入力のみの構成でした。価格的にはしょうがないかと。
ノブも色々とついていますが、回すとイコライザーが調整できます。イコライザーはアプリConneXから調整ができちゃいますので、一度設置してしまえば二度と触らないですね。笑
コンパクトサイズを好む僕としては結構大きいな、という印象。
一般的なブックシェルフ型スピーカーと比較すると一回り小さいのですが、同メーカーの”M60”と比較しちゃうとだいぶ大きく感じてしまいます。
性能・スペック
”MR3”の製品仕様は以下の通りです。
製品名 | MR3 |
再生周波数帯域 | 52-40kHz |
ハイレゾ | 対応 |
出力 | 最大36W(18W×2) |
SN比 | ≥85dB(A) |
入力 | TRS RCA AUX |
Bluetooth | 5.4 |
対応コーデック | SBC |
専用アプリ | EDIFIER ConneX |
カラー | ホワイト ブラック |
サイズ | 125.5×185(176)×220mm |
価格 | 14,980円(税込) |
サイズ感ですが、実は”MR4”と比較すると一回り小さくなっています。(MR4サイズ:140×197.5(184)×228 mm)
最新のBluetoothチップを積んでいることでマルチポイントにも対応していることが特徴とも言えるでしょう。デスク上でPCとスマホに接続しておけば好きな方からスピーカーを通して音楽を流すことができますよ。
アプリに対応しているため、スマホから細かい調整を行うことができます。ただしアプリ側がmacOSに対応していないのが残念なところ。
コーデックはSBCのみに対応しています。
パッケージ内容は以下の通りです。
- MR3本体
- 電源ケーブル
- RCAケーブル
- AUXケーブル
- スピーカーケーブル
- 取扱説明書
使い方・使用感
初心者の人でも簡単に接続できるなという印象でした。そこそこスペースを取りますので設置場所の検討はしっかりと行うことをオススメします。
スピーカー同士はスピーカーケーブルで繋ぎますので、スピーカー間にはどうしてもケーブルが発生しますが、かなり長めのスピーカーケーブルが同梱されていますので、200cmくらいのデスクであっても余裕を持ってケーブルマネジメントができるのではないかなと思います。
電源のオンオフはつまみを押し込んだ状態で長押し。もちろん左右に回すことで音量の調整もできます。
つまみを押し込むたびにインジケータの色が変わりますが、サウンドエフェクトが切り替わるだけです。アプリ上でも操作が可能ですからそこまで使用する機能ではないなと感じました。
背面の「ACOUSTIC TUNING」と書かれているノブはイコライザーの設定を行うためのノブになります。スピーカーを設置したあとに操作することはほとんどないので、使い方を覚える必要はありません。
こちらもアプリ上で「簡単」に設定を変更できますので。
音について
次に「音」について書いていきます。音はヒアリング環境や個人の嗜好によって捉え方が異なりますのであくまで参考程度にしていただければと思います。
クリアでハキハキとした中高音で、本当に1.5万円?と疑いたくなるような低音の豊かさ。モニタースピーカーと謳っていることもあり解像度の高い音が広がってくるのが特徴です。
36W出力はニアフィールドでのリスニングに適しているため、デスク環境でのリスニングは満足度が高く得られそうですが、大きさの割に出力は控えめだったな、という印象。それでもデスク環境用として購入を検討されているのであればそこは問題なしだと思いました。
Bluetoothも安定しており、遅延や劣化もほぼ感じることはありませんでしたので、この価格帯としてはとても満足ができる商品なのではないでしょうか。
本記事のまとめ
というわけで、国内でも人気の高いオーディオメーカーの新作スピーカー、”MR3”についてレビューしてきました。
とにかくこの製品は「コストパフォーマンス」に特化されている商品だという印象は最後まで変わらずでしたが、その中でも妥協点は見えてこず、完成度の高いスピーカーだと思います。
マルチポイントに対応していますので、PCとスマホを接続して切り替えながら使用することも容易で、初心者に導入しやすいスピーカーだと思います。
よかったら参考にしてみてください。
今回はここまで。それではまた。