FIFINE ”AmpliGame H9”レビュー|高評価レビューは本当?ゲーミングヘッドセットに全く興味のない筆者が検証してみた
ゲーミングヘッドセットを探していますか?僕は探してませんよ…(え…?)
ってことで、今回はゲーミングヘッドセットのご紹介記事なんですが、うーん…正直、必要としてないんですよね。まぁ、やらなければいいじゃんって話なんですが、案件として受けちゃいましてw
で、今回受けた案件がこちら。
FIFINEの”AmpliGame H9”というヘッドセットです。FIFINE自体はマイクなどが”コスパがいい”ってことでお馴染みのメーカーなんですが、ヘッドセットなんかも取り扱っていたんですね。音響関係には強い感じなんでしょうか。
普通にレビューするのも味気がないので今回は嗜好を変えてやっていこうと思います。というのも、こちらの商品、やけに評価が高いんですよね。ブログでのレビュー記事なんかを見ても褒め称える記事ばかり。ゲーミングヘッドセットに全く興味のない筆者がその辺を実体験してどう感じたか、これをレビューしていきたいと思います。
よかったら最後までご覧になってくださいね。
まずはどんなところが良いとされているのか
というわけで、まずは巷に溢れるレビューの中から『ここが良かったよ!』って声が多かったものをピックアップしていくことから始めてみようと思います。
Amazon口コミより癖がない音質で通常使いなら良かった。
音の聞き分けが必要なゲームでは低音が弱く
軽い音になるので距離感がイマイチはっきりしない。マイクの性能はかもなく不可もなく
有名ブランドと比較するとこれの選択肢はないが
有名ブランドが高くて買えないとなると
これの選択肢もありかなってなる
値段と相談してきめるといいかな。
Amazon口コミよりコスパがとても優れたヘッドセットです。学生でも難なく手に入る価格帯でありながら、実用に必要十分な機能があります。
音のクオリティだけを追求するならもっと上があるとは思います。映画とかドラマとか音楽鑑賞用に使えはするものの、そういった用途で幸せになるなら別のものを選ぶのが吉です。(そもそもそんな人はヘッドセットを選ばないとは思いますが…)
ただし、フラットに音がなるのでモニターヘッドホンや対戦オンラインゲームなどには余分な味付けがなくて向いています。マイクの音質が思っていたよりもよくて、普通に実用できるレベルで驚きました。価格帯的に若干我慢が必要なクオリティかと思っていたのですが普通にゴリゴリ使えました。ゲーム配信やゲーム実況をこれから始めようと考えている人には持ってこいだと思います。
他社メーカーでこれよりもグレードが上なものはあふれるほどあると思いますが、コスト的にはこのあたりが下限であることは間違いないと思うので、コストに対するパフォーマンスは十分すぎます。
Amazon口コミよりマイク性能、FPS定位置ともに⚪︎
5000円台のゲーミングヘッドセットとして良い意味で裏切られる商品。
マイクが高性能でノイズが乗らずにクリアな声を相手に届けられる。
FPS(タルコフ)で使った場合も定位がしっかりしていて、他のFPSでも活躍してくれそうな感覚です。
音質も良く、普段使いとゲームで分ける必要が無いのも嬉しいですね。
2.3千円台のヘッドホンからグレードアップするならこの機種一択です。
Amazon口コミよりコスパが高く、軽量で安っぽさも感じないヘッドセット
ゲーム特化のヘッドセットというだけあって、ゲーム内の銃声や足音や環境音も問題なく聞こえました。市販の安いイヤホンやヘッドセットと比べたら音響は激変すると思います。
あと意外とオーディオコントロールパッドの使い勝手が良かったです。マイク音量、ヘッドホン音量、7.1chサラウンド切替、マイクミュートなど手元で手軽にできて便利です。
イヤーパッドの締め付けも強すぎず、本体も軽量なので長時間ゲームしていても疲れません。良い買い物ができました。
まぁ、色々とレビューの投稿がありましたが、ザッとこんな感じ。
- 装着感が良い
- 長時間使用しても疲れにくい
- めちゃくちゃ軽い!
- 遮音性が高い
- 7.1chサラウンドで高い没入感が得られる
- コスパ最強じゃん!
- マイク性能すげーぞ!
検証してみます
装着感について
まずは意見が多かった”装着感”について。これは単純に長時間装着してみて検証してみます。
正直言って”AmpliGame H9”は側圧感が少し強めだと感じました。これは密閉性を高めるためかもしれません。ひとまず柔らかいパッドが優しく包み込んでくれる感じもあるので、ある程度は大丈夫なのですが、長時間の装着になると締め付け感が辛く感じるようになってきます。うちの子にも試してもらいましたが、1時間くらいで痛くなってきたとのことで取り外してプレイしていました…
重量について
ゲーミングヘッドホンの重量相場は分かりませんが、普段使用しているAudiotechnicaの”ATH HL7BT”と比較しても遜色ないくらいなのでかなり軽量な部類なんだと思います。軽いヘッドホンは長時間使用に適しているのは実体験済みなのでこれは大事。
生地について
イヤーパッドの窪みの空間部分は少し狭さを感じました。もう少し余裕のある設計だともっと快適感が上がりそうです。あと、パッドの生地には合皮が使用されていますが柔らかく、伸びのある生地です。少々安っぽさがあるのは残念なところ。まぁ、合皮なだけあって、拭き上げるだけで済むメンテナンスの容易性はありますが、長時間の使用において『蒸れ』だけはどうしても付き纏いそうな問題だと思います。
冬場なのでこの時期は大丈夫ですが、夏場だと装着の不快感が出てこないか心配です。
筆者の結論としては、軽さがあるので使用感はいい。しかし、長時間の使用になると側圧による締め付け感と蒸れ感のダブルコンボでしんどいな…と感じました。
遮音性について
遮音性についても書いておきます。本機は密閉型のヘッドホンなので、外音については多少は軽減されています。かと言って会話ができないわけではありませんし、音楽や掃除機をつけていれば音は余裕で聞こえます。
使っていて気づいたのですが、こちらのヘッドホンは他のヘッドホンと比較して予め音量が強調されて作られていそうです。同じ音量で流しても”AmpliGame H9”の音量が1番大きく聞こえます。ヘッドホンからの音で外音がかき消されている感はありますので、そんなところから遮音性が高いなんて声があるのかな、なんて感じました。
没入感について
「7.1CHサラウンドがすごいぞ!」ってことでしたのでPS5でホグワーツレガシーを遊んでみました。
7.1CHサラウンドモードへの切り替えはかなり簡単で、付属のリモコンを接続してボタンを押すだけ。リモコンの先はUSB-A端子になっていますので、こちらをゲーム機、もしくはPCに挿すだけ。あとはリモコンのイヤホンジャックにヘッドホンの先端を挿して使用します。全長3m以上になりますので長さ的には余裕がある仕様です。
7.1CHサラウンドとは7つのスピーカーと1つのサブウーファーで構成されたサラウンドシステムのことでゲーム中に左右どちらから音が聞こえてくるのかなど、空間認知がしやすいです。ボタンひとつで切り替えができるのは簡単でいいなと感じたポイントです。
実際にゲームで使用してみた感想なんですが、50mmドライバーを搭載しているとはいえ、音質は良くも悪くも普通。低音域を必要としているのであれば本機はオススメしません。低音は全然でした。ただ、確かに空間を感じやすくなりますのでゲームへの没入感が高まることは間違いありませんでした。
ちなみに7.1CHサラウンドサウンドはこの価格帯のヘッドホンには珍しい性能ではなく、有名なゲーミングギアメーカーの製品もこの価格帯で競合するところなのが正直しんどいんですよね…
他に残念な点も挙げておきます。USBで接続したリモコンにヘッドホンを接続しなければならない点が少し問題でした。シンプルな構成でゲームができれば最高だと思ったのと、新型PS5にはUSB-Aポートがないので変換器を使わなければなりません。筆者の場合は変換器を所持していましたので、問題ありませんでしたが購入する際には使用したいデバイスの入力端子が対応しているかどうかを確認した上で購入した方が良いと思います。無駄な出費ほど無意味なものはありませんので。
前述しましたが、リモコンのケーブルの長さが十分ある(2m)とはいえ、PS5のコントローラーにある3.5mmイヤホンジャックに本機を挿して使う方が圧倒的に楽だしケーブルも邪魔になりません。ただ、そうするとオーディオコントロールパッドが使えないので7.1CHサラウンドサウンドが使えないのが残念でした。(仕様上できないのかもしれませんが。)
マイク性能について
マイクは着脱可能なタイプで、位置調節も柔軟に可能です。はっきり言いますが、マイクの性能はめっちゃいいと思いました。こちらの声をクリアに届けることができることはプレイの快適性にも繋がるのでこのマイク性能目当てに購入を検討するかどうかになってくるほど。
1点だけ惜しい点がありまして…マイクの性能としては全方位指向性なのでマイクに向かって声を出さずとも拾ってくれます。逆に言えばキーボードの操作音なんかも拾ってしまうところが残念なところでもあります。マイクの性能がすごく良いだけにマジで勿体無い。
それでも通常使用の上で特に問題なく使用できている上、性能も良いのでそれだけでも価値がありそうです。
価格について
お次は価格について。FIFINEの製品ということもあり、他社製品と比較してもかなり『お得』な価格設定。現在のAmazonに掲載されている通常価格としては5,680円(税込)です。12月のセール時には4,000円ほどまで下がっていたことを踏まえると購入を検討する場合はセール時が狙い目ですね。
売れ筋ランキングを見ても、同価格帯で大手メーカーの廉価版を購入できちゃうので、やはりセールでの購入を狙った方が絶対に良いですね。類似品と比較しても性能面での優劣に関しては少なさそうなので、セールでお得に購入できる点は”AmpliGame H9”が優秀と言えるでしょう。
FIFINE ”AmpliGame H9” の主な製品仕様
ゲーミングヘッドセットの”AmpliGame H9”の主な製品仕様は次の通りです。
製品型番 | H9 |
ヘッドセットコネクタ | 3.5mm / USB-A |
ヘッドホンのインピーダンス | 32Ω±15% |
ヘッドホンのサンプリング周波数 | 48KHz / 44.1KHz |
ヘッドホンの再生周波数帯域 | 20H z -20KHz |
ヘッドホンの感度 | 95±3dB |
マイクの感度 | -42±3dB |
マイクの収音パターン | 全方位指向性 |
”AmpliGame H9”のパッケージ内容
パッケージ内容
- H9本体
- 全指向性マイク
- オーディオコントロールパッド
- 取扱説明書
”AmpliGame H9”の外観・デザインをチェック
少々厚みのあるハウジングはゲーミングヘッドホンらしい仕様。本製品のカラーラインナップはブラックとホワイト、ピンクの3カラーとなっているがホワイトモデルはグレー感が強い印象です。
側面からも『L』『R』が判断しやすいような印字、ハウジングにはニコちゃんマーク。
可愛らしいヘッドホンですので子供向けでしょうか。
ケーブルは取り外しができないタイプですが、耐久性の高い編み込み式のケーブルが採用されています。
サイズ調整も幅が広いので、多くの方に合わせて使用できるかと思います。
一方、外側にネジが見える設計になっているのが少々気になりました。
この記事のまとめ
というわけで、FIFINEのゲーミングヘッドセット”AmpliGame H9”のレビューを行いました。
性能については程よく、ゲームでの使用に制限すれば満足度は高いものが得られるのではないかと思います。価格面では、大手どころのヘッドセットの購入もできるくらいなので、セール時に下がったところを狙うのが良いですね。使用面でいうと、接続してすぐに使用できる点やリモコン(オーディオコントロールパッド)の分かりやすさ、ミュートのしやすさはとても良かったと思います。
細かい部分では、リモコン(オーディオコントロールパッド)とヘッドホン本体が分かれている構造になっている為、ヘッドホン自体に機能が集約できているとスッキリして使いやすいだろうなと感じましたね。全体的にはゲーミングヘッドセットの入門機としては全然ありかなと思いました。
ゲーミングヘッドセットを探している方の参考になれば幸いです。
今回はこんな感じで終わります。それではまた。