必須じゃないけどあった方が何かと都合が良いモニターアーム。最近ではモニターアームさえ「映え」を意識する商品も目にするようになりました。
そもそもモニターアームは必要か?って話に関しては、必要な人は買えばいいと思う派な筆者。別になくたっていい。けどあった方が、デスクを広く使えるから導入した方が使い勝手が良いとだけは言っておきたい。
そんなわけで巷にたくさんあるモニターアームだけど、できれば不満の少ないモニターアームを導入したいですよね。
本記事ではモニターアームのレビューを行いますが、過去にもモニターアームのレビューをしてますので良かったら比較してみてください。
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▲定番のモニターアームです!
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▲とにかく安いモニターアームをお探しの方向け
というわけで、今回は「定番どころでは物足りない」「お金をかけずにオシャレな空間を作りたい」そんな方にピッタリなモニターアームをご紹介。
快適WORKというネットショップで取り扱いのあるモニター1枚用のモニターアーム「DA112」という商品名で販売されているもの。
数あるモニターアームの中でもこのスタイリッシュさ。しかも1万円以下で手に入るんだから検討しないわけにはいきませんよ。
モニターサイズ・重量には制限があるものの、制限をクリアできるのであればオススメしたいアイテムの一つになりました。
それではレビューしていきましょう。
製造元は?
レビューの前に。Amazonでは「Amazonオリジナルブランド」”iggy”としても販売されていた本製品。
今回、筆者が購入したのは”快適WORK”というスタープラチナ社が運営しているネットショップ。「DA112」という商品名で販売されていたが、この会社自身が作った商品じゃないんじゃね?(好奇心)ってことで色々と調べてみたところ、実際は中国のメーカーが作っている商品だと思われる。
おそらく製造元は”LUMI”という中国のメーカーで様々なマウントソリューションを販売しており、今回購入した「DA112」は『LDT49』というシリーズのC012という型番。
iFデザインアワード2021を受賞したモニターアームで、本記事で紹介するもの以外にもUSBポート付属や2画面用の品揃えを確認できた。
だからなんだって話なんだけど、快適WORKでは国内在庫しているようだから即日出荷(※執筆時点)もできるし、購入元が国内だから何かあった時の対応も比較的安心感がある。
多分、日本向けに作ってもらってるんじゃないのかな。
まぁ、そういう商品だってことは把握しておいて損はないでしょう。
とりあえず本記事では「DA112」という快適WORKで購入した品名でレビューを行いますのでご了承ください。
モニターアーム「DA112」外観・組み立て
かなり丁寧に梱包されていた印象があります。モニターアームってことでボチボチ重量感はありました。
丁寧な梱包に好印象
マウント部分は結構コンパクト。Amazonベーシックのモニターアーム(エルゴトロンも同様)は厚みは少ないけど幅広くてマウント用のスペースを必要としていました。
そのせいで左右綺麗に配置させたいものが配置できなかったり。そんなこともあったりなかったり…
「DA112」はマウント部分に厚みがあるますが、チープ感はなくコンパクトなのでスッキリしたイメージになります。
デスクにクランプするために組み立ての必要がありますが、特に難しい点はありません。
説明書も日本語で丁寧なものが同封されていましたので迷うことはないでしょう。
当記事ではこの部分の組み立てについては割愛します。
アーム部分は、グレーとブラックのシックな印象。
メインフレームはアルミ合金ですが、画像のブラック部分はプラスチックとなっていますのでここはちょいチープ…
でも配色は個人的にめっちゃ好きなので全然良きって感じですね。他カラーでホワイトもありますが、そちらもオススメ。
クランプしたマウントにアームをはめ込んでいきます。
モニターマウントは取り外し可能なので、Amazonベーシックのモニターアームとは異なりモニターの装着時にひと苦労することはありません。
上からスライドして嵌めるタイプなので、簡単に装着できます。
付属のワッシャーとネジでモニターを固定します
筆者はAmazonベーシックのモニターアームに付属していたものに取り替えました
モニターへの取り付けは付属しているワッシャーとネジで止めます。筆者はAmazonベーシックのモニターアームに付属していたネジを使用しました。
手でネジ止めができますのでモニターの入れ替えがめっちゃ簡単です。これはオススメ。
対応モニターの説明も非常に丁寧です
モニターマウントを取り付けたら、アームに装着します。
ロックして動かないようにしたら設置完了ですよ。
Amazonベーシックのモニターアームと並べてみました。
こうやって見るとあまり太さって変わらない気がするんですが、「DA112」の方がスリムな印象を受けるのがわかりますでしょう?
グレーの配色もブラックの多い空間にあっても違和感のない絶妙なカラーリングだと思います。
配線もしっかり隠したい人向け
「DA112」は配線通しも上下のアームそれぞれに配線を通せる構造が備わっています。
Amazonベーシックのモニターアームは下アームだけにしか配線を通せませんし、他のモニターアームも結構にたようなもんです。
「DA112」はちゃんと使いやすさにも配慮していると言えます。
クランプ部分にも配線を通せますので配線隠しを徹底したい人にも向いている商品。
このモニターアームはデザイン性を主としているからこそ、配線の配慮もしっかりしているお手本のようなモニターアームではないでしょうか。
細かな工夫を感じられます
角度調整方法
角度調整方法については、Amazonベーシックのモニターアームのようにアームのネジを「緩めるor締める」ことでモニター角度やアームの可動範囲を調整することができるようになります。
主な製品仕様
「DA112」の主な製品仕様は以下の通り。
外形寸法 | W118mm×H604mm×D555mm |
重量 | 2.4kg |
角度調整 | 上下±40°、左右90°、180°回転 |
材質 | アルミ合金、スチール、プラスチック |
取り付け条件 | VESA規格 100mm / 75mm |
対応モニター重量 | 2-9kg |
対応モニターサイズ | 13-32インチ |
販売価格 | 8,910円(税込) |
対応モニターサイズは”快適WORK”サイトにて掲載されている推奨サイズを元に掲載しております。
他サイトでは34インチまでを目安に〜など、記載方法が分かれていますのでモニター重量をもとに参考にした方が良いと思われます。
- マウント
- クランプ部品
- アーム上下
- モニターマウント
- 付属ネジ、ワッシャー
- 六角レンチ等
モニターアーム「DA112」の使用感について
これまで使用してきたAmazonベーシックのモニターアームから入れ替えて1ヶ月以上使用しました。
筆者自身、あまりモニターアームを動かすことは少ないのですが現在のところ不具合のようなものは見られません。
使用感について次の通りまとめてみましたので参考にしてみてください。
良かった点
・万人受けする受け入れやすいデザイン
・組み立て・取り回しが快適
・配線隠しがしやすい
・十分なめらかな可動
気になった点
・揺れは…あります
・サイズ・重量制限が微妙に物足りない
万人受けする受け入れやすいデザイン
本製品の最大の魅力はまずデザインにポイントを振っていること。デスクを背面から見ても綺麗と感じさせてくれるものとなっています。
ゴツいアームではなく、スリムさが強調されていることで全体的にスッキリしたイメージを持ちます。
カラーはホワイト・ブラックが用意されているので、ブラック系統一/ホワイト系統一どちらにも対応できます。ブラックはグレー基調、ホワイトはホワイト基調ですがシルバーがアクセントカラーにもなりますし、のっぺりした印象をキュっと引き締めてくれると思います。
組み立て・取り回しが快適
デザイン全振りかと思いきや、使いやすさまで配慮している「DA112」。
非常にシンプルでわかりやすい組み立てと、モニターマウントが別で装着できるので、エルゴトロンのモニターアームと比べてモニターの取り付けがかなり容易なものになります。
また、マウント部分がコンパクトになっていますので、デスクにマウントしていても主張しませんしシンプル。
デスク上の配置をしょっちゅう変える方ならわかると思いますが、マウントのコンパクトさやモニターの取り外しの容易さは結構重要だったりするよね。
配線隠しがしやすい
そうそう、これも。
取り回しのしやすさって部類に入るかもしれないけど、配線隠しもありがたいんです。
エルゴトロンとかのモニターアームって支柱に近い部分には配線隠し用のポケットが用意されていますがモニターに近い部分の配線隠し用ポケットは用意されていません。
上部アームにも配線を通せます
十分なめらかな可動
可動方式がメカニカルスプリングなのが少し気になりましたが、そんなことが気にならないくらいスムーズに可動できます。
- メカニカルスプリング式
- ガス圧式と比較して”ガス抜け”というデメリットがないので長期間使用できると言われています。ガス圧式と比較して動かすのに少し力が必要なところがあるので固定位置での使用が望ましい方式です。
バネ式構造によりスリム設計が実現でき、従来のモニターアームに比べてスッキリしたデザインに落とし込むことができるようになりました。
エルゴトロン製のものと比較するとなめらかさに物足りなさを若干感じますが、実際これでも十分なくらいです。
頻繁に動かす可能性がある方は気になることもあるかもしれません。日常的に動かすことが少なく、作業中に1〜2度ほど動かす程度の方であれば気になることもないでしょう。
揺れは…あります。
別にこのモニターアームに限った話じゃないけどモニターアームって揺れますよ。物理的な問題なんだから当たり前なんだけど揺れます。
デスク自体の細かい揺れがアーム先端に伝わって揺れるのでタイピングが強い人は揺れが気になると思います。タイピングを優しくするか、揺れにくいデスク自体にするか…解消方法はまぁ多いと思いますけどね。
で「DA112」はアームが細いからか結構揺れが伝わりやすい印象を受けました。
揺れ自体は早く落ち着くので大きく不満を持つまではないといったところか。
サイズ・重量制限が微妙に物足りない
「DA112」の耐荷重は2〜9kgまで。快適WORKのサイトでは所有しているモニターの型番を選択することで対応しているモニターかどうかを判別できるようになっているので非常に親切。
対応は32インチまでとなっており、34インチのウルトラワイドモニターのような大型ディスプレイには推奨されていないのがちょっと悩ましいところ。モニター単体だと9kg以下の大型ディスプレイは存在しますので、物によっては使える可能性は高そうだけどこのモニターアームである必要はないだろう。
バランス的にはワイドモニターより、32インチ・27インチなどのモニターの方が色んな意味でバランスは取れそうな気がする。
対応モニターサイズは”快適WORK”サイトにて掲載されている推奨サイズを元に掲載しております。
他サイトでは34インチまでを目安に〜など、記載方法が分かれていますのでモニター重量をもとに参考にした方が良いと思われます。
モニターアーム「DA112」がオススメな人・オススメしない人
それではモニターアーム「DA112」がオススメな人はどんな方だろうか。
オススメな人
・デスクが狭い人
・モニターアームにもデザインをこだわりたい人
・32インチまでのモニターを使用している人
オススメしない人
・ウルトラワイドモニター使用ユーザー
・タイピング強い人
サイズ・重量に制限がある為、使用ユーザーは限られる本製品。比較的揺れには強いと思われるが、タイピングが強い人も避けた方が良いかもしれない。
逆にこのモニターアームに限った話ではないけど、デスクが狭い人はモニターアームを使用するとかなりゆとりを確保できる為、ぜひ導入してデスク作業に集中できる環境を作ってもらいたいと思います。
デザインが特徴な「DA112」ですが、機能性や使い勝手についても非常に良くできていると感じられる点が多いのでオススメですね。
「Flo Monitor Arms」に手が出せない人、価値が見出せない人は必見なアイテム
最後に、
このモニターアームはデザイン重視な分、気になっている人は自分のデスクをかっこよくしたい人が多いと思われる。であれば気づくはずなんです…とあるモニターアームと非常に類似している点に。。。
かの有名なハーマンミラー社の「Flo Monitor Arms」
アームの円筒形や全体像がリスペクトされすぎてます。
あちらは価格が38,000円を超えます。使っている方を見ると「いいな〜」とはなりますが、買う価値があるかは到底疑問。あれ買うなら「DA112」でも十分と思ってしまう筆者はレビュワーには向いてないかもしれない。なんて。
似てるんだからデザインが悪いなんてとこは出てこないわけで、その上使い勝手が良いんだからこれでいいじゃん。仕方ないよ。
配線も隠せるし、取り回ししやすいし…
デスク構築で”魅せる”環境を作りたい方、ぜひ検討してみてはいかがでしょう。
参考になれば幸いです。
今回は以上。それではまた!