ATH HL7BT レビュー|「ながら」聴きが至極最高…開放型ワイヤレスという珍しいヘッドホン。
ヘッドホンは買わない。そう思ってたのにどうしても欲しくなってしまった…
・髪型が崩れる。
・持ち運びづらい。
・蒸れる。
・長時間付けてると痛くなる。
こんなところが嫌で買おうという気になれなかったんだけど、そんな筆者が初めてヘッドホンを購入しました。
それがこちら。audio-technicaの「ATH-HL7BT」という開放型のワイヤレスヘッドホン。
- 購入したワケ
- ・装着感の軽さに驚いた。
・開放型で、室内使用(主に自宅)でも周囲の状況を掴みやすい。
・有線・無線対応、LDAC対応
2021年末くらいに発売したと思いますが、家電量販店で試聴した時の軽さにとにかく衝撃的でした。開放型ヘッドホンなので圧迫感もなく、ワイヤレスに対応しているので有線の煩わしさも少ない。
どうしても気になってしまい、買ってしまったんですよね。
音質については試聴では判断できませんでしたが、「大丈夫やろaudio-technicaやし。」って感覚で決断してます。(開放型ヘッドホンの試聴判断って専門店じゃない限り難しいですね…)
まぁ、結果的には低音重視で非常にクリア。イコライザー機能もあるし不満に思うところはありません。
ってことで、4月に購入してから3ヶ月。本業が忙しく使う機会が少なかったのですが、ようやく記事にしようと思いましたのでやっていきます。
audio-techinica「ATH-HL7BT」レビュー
それでは「ATH-HL7BT」のレビューをやっていきます。
最初は箱の開け方が全く分からず破ってしまいましたが、側面から開ける仕様の珍しい外装でした。
audio-techinica「ATH-HL7BT」の外観をチェック
ATH-HL7BT本体
本体はブラックの筐体で落ち着いた雰囲気のヘッドホンです。
汚れかな?いや、ただのデザインでした…
サラっとしたプラスチック素材ですが、指紋なども全く目立ちません。金属メッシュのハウジングも雰囲気がよくスタイリッシュ。
筆者には汚れに見えてしまいましたが(失礼)このデザインも見慣れてくると「いいかも」と思うようになってきます。
大口径ドライバー(53mm)を搭載
ドライバーは53mmと結構大きめなものを搭載していますが、全体的にバランスの良いサイズ感に出来上がっていると感じます。ただ、持ち運びは前提としていませんので折りたたみはできません。
サイズ調整もスライド式で滑らかに行えます。
ケーブルを敢えて出してるのもヘッドホンらしさがあっていいよね。
そしてイヤーパッドは布製で2種類のクッション材が使われているということで軽い装着感にたぶんに影響していると思われます。
表面素材も2種類使用されており、耳に直接当たる部分は肌触りが良いベロア、側面部分は強度感のある表面素材になっています。
ヘッド部分は、イヤーパッド側面と同じ素材。
クッション材も中に入っていることでとても優しいつけ心地を体験できます。
このサイズ感で、重量は220gと非常に軽量
開放型でもっと軽いヘッドホンはもちろんあるんだけど、このサイズ感のせいか非常に軽く感じてしまいます。
また、耳全体を覆うアラウンドイヤー型なんだけど、非常に軽い仕様のおかげと装着感の良さもあって、本当に1日中付けていても気にならないほど。なんなら装着していることを忘れてしまいそうなくらいでした。
ATH-HL7BTのインターフェース
インターフェースには電源ボタン・音量ボタンの他に、充電用のUSB-C端子と3.5mmステレオ端子を搭載しているので、バッテリーを気にせず有線での使用も可能です。
タッチ式じゃなく、物理ボタンなので操作もしやすい。
ちなみにBluetooth接続では連続20時間の使用ができるので、たとえ在宅ワークで丸1日使用したとしても乗り切れるほどのバッテリー持ち。
※充電しながらのBluetooth接続はできませんでした。
audio-techinica「ATH-HL7BT」の主な製品仕様
「ATH-HL7BT」の主な製品仕様は以下の通り。
メーカー | audio-technica |
モデル | ATH-HL7BT |
◇ヘッドホン部 | |
型式 | オープンエアーダイナミック型 |
ドライバー | φ53mm |
出力音圧レベル | 100dB/mW |
再生周波数帯域 | 5〜40,000Hz |
インピーダンス | 48Ω |
◇マイクロホン部 | |
マイク指向特性 | 全指向性 |
マイク感度 | -38dB |
周波数帯域 | 85〜15,000Hz |
◇通信方式 | |
通信方式 | Bluetooth ver5.0 |
最大通信距離 | 見通しの良い場所で10m以内 |
使用周波数帯域 | 2.4GHz帯 |
対応コーデック | LDAC、AAC、SBC |
◇その他 | |
電源 | DC3.7V リチウムポリマー電池 |
充電時間 | 約1.5時間 |
使用可能時間 | 最大約20時間 |
重量 | 約220g |
付属品についてはこのようになっている。
パッケージ内容
・ATH-HL7BT本体
・30cm充電用USBケーブル(Type-A to Type-C)
・2.0mコード(φ3.5mm金メッキステレオミニプラグ/L型)
・取扱説明書
※交換イヤパッド、ケーブルは別売りで購入可能
短めな充電ケーブル
3.5mmプラグはL字タイプで使いやすい
audio-techinica「ATH-HL7BT」の使用感
長時間リスニングでも嫌にならない装着感
実際の重量以上に軽い装着感には本当に驚きです。2種のクッション材を使ったことでよりふんわりとした装着感を感じられるでしょう。
もう言葉で表現のしようがないほどの優しさなんです。
側圧は結構緩め。下を向きながら動くとズレ落ちてくるくらいのゆるさなので動き回る時は邪魔になるかもしれません。
そんな緩さだからこそいくら長時間装着していても痛さを感じることはありませんでした。
布製パッドなので蒸れにくさがありますけどこんなに暑いと流石に蒸れます…ってゆうのは仕方がないとして、ヘッドホンが苦手な筆者からしても、とにかく装着感に関しては全ヘッドホンの中でも最高クラスだと思います。
開放型+ワイヤレスの便利さ
ケーブルレスで家事をしながら使うこともできるし、作業中でも子供が今何してるかとか、宅配が届いたチャイムの音とかも聞こえる開放型ヘッドホン。
気軽に使用できるという点ではとても使い勝手の良いヘッドホンだと感じます。
家中どこを移動していても装着さえしていればスピーカーが耳元でついて来るような感覚で楽しめますし、開放型ワイヤレスは本当におすすめ。
専用アプリやマルチポイント対応
「ATH-HL7BT」はaudio-technicaの専用アプリが使用できます。
アプリでは接続コーデックの変更やイコライザー、低遅延モード選択などがカスタマイズできます。イコライザーも結構細かく設定できるのが便利。
イコライザー設定画面
プリセットは少ないですが、自分で好みの音質に近づけるのも面白いですよ。
audio-technica「ATH-HL7BT」の音質について
開放型らしい奥行きのある演出
まさにこれ。開放型らしい音場の広がりを感じられ、スピーカーで聴いているような感覚を体験できます。
初めてのヘッドホンということもあって比較対象がないけど、ボーカルもしっかりしていてベースやドラムも力強いからノリ良く楽しめる感じがしました。もちろんもっと良いものってあるんだろうけど、解像度も十分といったところで非常に楽しめるヘッドホンだと思います。
傾向としてはドンシャリ気味かもしれません。低音寄りですが聴き疲れすることもないのは不思議。開放型だからか、このヘッドホンだからか…
発売当初は対応していなかったLDACコーデックですが、ファームウェアアップデートにより対応したのも良いですよね。
Apple MusicやAmazon Music Unlimitedでロスレス音源をひたすら楽しんでます。
解像度高く、密閉型では感じられない音の広がりが本当良き。
SONY以外から360 Reality Audioにも対応している珍しいヘッドホンである点も注目すべきポイントだと思います。
「ながら聴きに」最高なヘッドホン。
間違いなく自宅専用ヘッドホン。盛大に音漏れしてしまうこのヘッドホンは持ち運びしません。する気すらありません。
まさに疲れ知らずのヘッドホンで何を作業するにも装着し「ながら」で作業ができます。
開放型ワイヤレスという他のヘッドホンにない機能、軽快さ。筆者みたいにヘッドホンが苦手な方でも虜になってしまうプロダクト。
本当に良い買い物だったと思います。
今回は以上。それではまた!