スマートリングを使ってみた話 | Smart Recovery Ring

超個人的な話ですが、30代も後半に差し掛かってくると健康を気にするようになってきまして。
『自分の体のことは自分が一番分かっている』
ちなみにあれは大嘘だと思う。
自分ではいつも通りに睡眠をとっているつもりでも、実は大して回復していない。そんなことに気づかせてくれたのが、今回ご紹介する指輪型デバイスの”Smart Recovery Ring”という一般的には『スマートリング』という呼ばれるウェアラブル端末です。

自分で決めた指に装着し続けることで、今の体の状態を『可視化』。
そんな”Smart Recovery Ring”を今回特別にご提供いただき、1ヶ月間スマートリングをじっくりと体験させていただきましたので、そのレビューをお届けしたいと思います。
スマートリングや、健康管理に興味を持っているけど手を出せていないあなた。このデバイスは検討の余地があると思いますのでぜひ参考にしてみてください。
スマートリングのメリットって一体何なんだ?
スマートリングのようなウェアラブル端末の分野はまだまだこれから伸びしろのある分野だと個人的には考えてますが、どんなメリットがあるか考えたことはあるでしょうか?
スマートリングの利用用途は意外と少なく、主に2つしかありません。
- 電子決済
- 健康管理
どちらも時代に即した用途だと思いますが、『決済機能』はこのキャッシュレス時代に相応しく、スマホやカードを取り出すことなく、お店の決済端末に指輪をかざすだけでタッチ決済ができてしまうことを指します。
そしてもう一つの用途が『健康管理』で、本製品”Smart Recovery Ring”が分類されるジャンルとなります。
デバイス本体にはセンサーが搭載されており、睡眠や運動など様々な項目を細かく管理することを目的に作られていることが多いです。

ん〜、、、
ちょっと待て。
『もう、スマートウォッチでいいじゃないか』
スマートリングに興味を持ったことがある人は、この結論に至った人も多いのではないでしょうか。
実はその通りで、Apple Watchのようなスマートウォッチで『決済機能』も『健康管理』のどちらも完遂できちゃうんですよね。
さて話を戻しましょう。
スマートリングにはどんなメリットがあるのでしょうか。
”装着し続けられるかどうか”が重要
スマートリングには最も大きなメリットの一つとしてこのようなものがある。
コンパクトさ
以上だ。
これだけでは何とも購買欲をそそられないワードだけど、小型デバイスであるが故にできる機能は制限されている、というか機能を”特化”している。と思ってて。
測定項目が一般のスマートウォッチだけではカバーできないところまでカバーしてくれるのが良いところだと思いました。
本製品”Smart Recovery Ring”を例に挙げると、トラッキングできる項目としては以下の通り。
- 回復指数
- 睡眠データ
- ストレス指数
- 活動量(運動量)
- 心拍数
- 血中酸素濃度
- 皮膚温
- 生理周期
特化している分、測定項目が多くかなり細かく自分の状態を把握することができるようになっています。
もちろん、これらの項目もスマートウォッチによってはトラッキングできるのでそれで事足りるのであればスマートリングは購入しなくてもいいのではないかと思います。
ただ、この記事を見てる方は少なからずスマートリングに興味を持っている方。僕のように、スマートウォッチを装着することに対して何らかの不満や懐疑を持っているのかな、と邪推しますが。笑
ちなみに僕はAppleユーザーですが、Apple Watchは所有していませんし、そもそもスマートウォッチを使っていません。
理由は時計をすぐに外しちゃうから。
僕の場合は長時間装着していると蒸れや疲れからすぐに時計を外したくなるので、外出するときは時計を身に付けますが、室内に入ると外しちゃいます。
そうなると必然とトラッキング機能が満足に活用できないですし、寝る時だけ付けることもしたくありません。
というか四六時中時計を付けてると邪魔じゃないですか?僕には無理ですね。
一度、Xiaomi のBandシリーズを使ったことがありますが、1週間で諦めました。風呂上がった後に大体忘れてます。笑
細かく話せば長いのでまとめておきます。
- 蒸れ・疲れがあって邪魔
- 風呂に入る時に外さなくてはならず、邪魔
- 通知が気になって、邪魔
- デザインが好きじゃなくて最終的に邪魔
- Apple Watchはかっこいいけど毎日充電しなきゃいけなくて、邪魔
- 寝る時に引っかかって邪魔
- 子供を抱っこするときに邪魔
- 寝相が悪いから誰かをスマートウォッチで殴りそうで邪魔
そんなことで、スマートウォッチで健康管理をするのは諦めたのですが、そもそも四六時中装着できていないのであれば、機能が十分に発揮されることはありません。
宝の持ち腐れってやつです。
”Smart Recovery Ring”は2.2mmの厚み・約3gの超薄型デザインで、違和感なく装着し続けることができます。ちなみに、公式が謳っているような”つけていることを忘れる快適さ”には流石にならないです。
指輪と比べても分かる通り、センサーやバッテリーが内蔵されている分、幅が広いリングにどうしてもなってしまいます。僕の場合、付けはじめは多少の”付けているな”感を感じましたが、数日で慣れて気にならなくなる程度にはなりました。

ってことで、時計と比べると圧倒的に装着し続けられるのがスマートリングのコンパクトさゆえのメリットだと僕は感じました。
デメリットはスマートウォッチに勝てないところ
結局はこれだと思う。スマートウォッチで問題ない人はリングに乗り換える必要なんてないし、そこにメリットもクソもない。
”Smart Recovery Ring”の全機能をカバーできるスマートウォッチなんていくらでも世の中にはあるわけで。(高いけど)そっちに投資した方がよほど幸福度は高いでしょう。
スマートウォッチだと頻繁に充電しなければならない?ちなみに、本製品もスマートウォッチと同様にバッテリー内蔵製品なので充電が必要です。結局充電は必要でバッテリーがなくなれば同様に計測はできなくなります。

”Smart Recovery Ring”は1回の充電で最大7日程度のバッテリー持ち。この7日間ってのがミソで、毎週決まったタイミングで充電ができるので
”Smart Recovery Ring”の良いところは?
というわけで、今回は”Smart Recovery Ring”を販売しているissinという国内メーカー様にお声かけいただき、商品をご提供いただきましたので、実際に使ってみました。
1ヶ月ほど使ってみた感想としては、かなりアリです。
精度・アプリ・価格全てに納得できる水準だと思います。
僕がこの”Smart Recovery Ring”を推せる理由は2つ。
- 価格面
- アプリの使いやすさ
性能やデザイン等については、正直他のスマートリングと比べて差別化しづらいと思います。
価格面は魅力的
盛り上がりを見せるスマートリング市場ですが、検索すると色んなメーカーのスマートリングが出てきます。
決して安くないデバイスですから、価格面はどうしても気になるところですよね。
ちなみに1万円以下のスマートリングは精度や通信品質、サイズ展開やデザイン・質感などやはり気になる点が多く、進んでオススメはできないです。
有名どころで言うとOura RingやGalaxy Ring、Soxai Ringなどがありますが価格は大体こんな感じ。
メーカー | 商品名 | 価格 | タイトル |
issin | Smart Recovery Ring | 29,800円 | 公式サイト |
Oura | Oura Ring 4 | 52,800円 ※サブスク月額999円 | 公式サイト |
SOXAI | SOXAI Ring | 35,980円 | 公式サイト |
Galaxy | Galaxy Ring | 63,690円 | 公式サイト |
Amazfit | Amazfit Helio Ring | 35,800円 | 公式サイト |
RingConn | RingConn Gen 2 | 52,800円 | 公式サイト |
このように、価格面で”Smart Recovery Ring”は比較的手を出しやすい価格帯であることが分かります。しかも国内メーカーであるという点は何かと安心材料だと思いませんか?
また、スマートリングはOuraを代表するようにサブスクを契約しなければ、アプリの機能が制限されるなんてゆう悪魔の契約みたいなものがありました。(企業的には利益を伸ばす常套手段であることは理解しています)
それでも今ではサブスク契約不要!みたいな謳い方をしているメーカーも増えてきており、”Smart Recovery Ring”も同様にサブスクの契約等は必要なく、すべての機能を使い続けることができるようになっていました。
値段はあくまで決断材料の一つですが、もう一つ使い続けてみたいと思わせてくれる機能が”Smart Recovery Ring”にはありまして。
それがアプリです
とにかくアプリが良くできている
考えてみてください。日記でも、家計簿でもいいです。毎日何かしらのタスクをやろうとアプリを入れたものの(物を買ったものの)いつの間にか開かなくなった。そんな経験はありませんか?
健康(睡眠)管理についても僕は一緒だと思ってて。アプリが開かれなければただの無駄遣いです。
その点、”Smart Recovery Ring”で使用するアプリはこの”開く”という行動を喚起させるような細かい通知を出してくれます。これが素直に素晴らしくて。
開きたい、変化を見たい、といった気持ちにしてくれるのは日本メーカーだからこそできるものだと思います。
例えばこんな感じで通知が届きます。
起床時 | 「本日のリカバリーは〇〇%です」 |
高ストレス検出時 | 「ストレス溜まってきてませんか?」 |
夕方くらい | 「あとちょっと歩きませんか?」 |
余計なお世話かよ、って思っていましたがこうやって通知が来ることで開くようになりましたし、気になるようになってきたのはこの仕様のおかげだと思っています。
ちなみに、この”Smart Recovery Ring”では”ウェリー”という専用のアプリケーションを使用します。アプリ内では、本記事で取り上げている”Smart Recovery Ring”の他、”スマートバスマット”で読み取ったデータを確認することが可能です。
リングとバスマットのデータの行き来はスライドするだけな仕様もめちゃくちゃ使いやすい!
ちなみにバスマットもめっちゃオススメで、記事にまとめましたのでよかったらご覧ください。
早くアプリ内を見せてくれ!

これがリングの管理画面。睡眠データがメイン機能となるので、これが一目で確認できるようなデータとなっています。
ポイントなのが、海外メーカー製品によくある『睡眠スコア:〇〇点』ではなく、『リカバリー:91%(画像)』となっており、どれくらい回復したよってゆうのが数値化されているところ。
〇〇点と言われるより、〇〇%回復の方がしっくりくるのは僕だけじゃないはず。目覚めが良くてもリカバリー率が低ければやっぱり気を遣った1日を過ごすようになりますし、睡眠の深さを見て原因を考えることができますよね?点数で表現されるより余程意識が高まる気がしました。
大まかな基準はこんな感じらしい。
- 67%以上:十分な回復
- 34%〜66%:適度な回復
- 33%以下:休息が必要
34〜66%で適度な回復って表現が少し違和感がありますが…(気持ち的には50%以上から適度かな、みたいな)
アプリの管理画面上では、リカバリー率以外にも睡眠時間(詳細含む)、ストレス値、活動量(歩数換算)がメインの管理画面では簡単に確認ができます。

その他の詳細データや過去のデータを確認する場合は「データ詳細→」より諸項目を確認可能です。
- 心拍数
- 血中酸素濃度
- 皮膚温
- 生理周期
画面はこんな感じ。

全項目で、現状を把握できる視認性の高さやグラフ等の必要最低限だけど欲しい情報が視認性高く確認できるUIになっています。各項目をタップすることでより細かい情報や、過去のデータまで見に行くことができて使いやすさに関しては満点を出してもいいんじゃないかと思うくらい。
ウェリーくんがパートナーに
ちなみにこのアプリにはイメージキャラクターのウェリーくんがナビゲイターとして?パートナーとして?僕たちをサポートしてくれます。


AIが今の状況に合わせて、運動やストレッチなどを提案してきてくれたり。
これをこなすことでXP(経験値)がもらえるようになっており、ゲーム感覚で自身の健康管理につながるという面白い仕様を導入しています。しかもこれがまた、効果的な提案をやってくれるんですよね。
また、本製品のリングとは無関係ですが、アプリ自体に食事記録を残す機能があって、写真や食べたものを入力するだけで取得した栄養素を分析してくれたりと本格的な自己管理をこのアプリで一元管理することができるのは本当に魅力的です。
そしてこれは有料ですが、ウェルネスプランというものに入ることで目的に合わせた(体重の目標など)食事や運動の提案を行ってくれるサービスもアプリ内で展開されていました。
丸一日外す必要がありませんでした

最後に、スマートリングってなんかセンサーとか色々ついてるし、充電も必要だけど水に濡れて大丈夫?って思うかもしれませんが、1ヶ月間、充電時以外は外すことなく過ごせました。
”Smart Recovery Ring”はIP68相当の防水性能を備えていますので、日常生活で外す必要はほぼ無さそうです。
IP68について
IP68の「6」は、防塵等級の最高レベルで、粉塵が内部に侵入するのを完全に防ぎます
IP68の「8」は、水没に対する保護性能を表し、メーカーが指定する条件(水深や時間)で水没しても機器が正常に動作することを意味します。例えば、あるメーカーのIP68規格のスマートフォンは、水深2メートルで30分間の水没に耐える、といった具体的な条件が設定されています。
ということで防水・防塵性能に関して最高水準の性能をもつ本製品は、水濡れの可能性がある場所でもガシガシと使用できる点で非常に優秀といえます。
外したい時も、本製品には充電を行う収納ケースが付属していますので紛失するリスクもかなり少なく済みます。

見た目は多分どのメーカーも似たような感じ

3万円以上のスマートリングになってくると見た目やデザインに大きな差は見られません。”Smart Recovery Ring”も例に漏れずで。
ちょっと薄いかな、軽いかな程度なので、デザインが購入の決め手になることはないかなと思います。
表面の素材はチタンですし、5万くらいする価格帯のものと遜色ない見た目ですが、内側は樹脂製のパーツが使用されています。たまに拭いてあげないとベタつきが少し気になるかもしれません。
また、傷は我慢が必要かも。画像は1ヶ月使用した場合の傷感です。

”Smart Recovery Ring”は満足度の高いスマートリング

というわけで、スマートリングSmart Recovery Ring”を1ヶ月使ってみましたが、価格・性能・品質においてとても満足度の高い仕上がりになっていました。
特にアプリの仕上がりには驚きましたし、スマートリングで手軽に健康管理を行いたいと検討されている方、ぜひ国内メーカーissinが手がけた”Smart Recovery Ring”を候補にしてみるのはいかがでしょうか。
参考になると幸いです。
もちろん!付けるだけでは健康にならないからな!
健康を維持するためのきっかけを作る・意識をするを目的にしましょう!
今回は以上です。それではまた!
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