SOUNDPEATS ”Air3 Deluxe HS” レビュー|インナーイヤー型で珍しいハイレゾ対応のコスパ高イヤホン
今回はイヤホンのご紹介を。
当ブログでもちょいちょいレビューさせていただいていたのですが、高コスパなイヤホンを多数販売しているSOUNDPEATSから、今回はインナーイヤー型イヤホンの「Air3 Deluxe HS」をご紹介したいと思います。
ハイレゾ対応のインナーイヤー型イヤホンとのことで気になっている方も多いのではないでしょうか。
久しぶりのイヤホンレビューのお仕事ですが、忖度せずにお伝えしていきたいと思いますので良かったら参考にしてみてください。
本記事は、SOUNDPEATS様より製品提供を受けて作成しております
SOUNDPEATS Air3 Deluxe HSレビュー
近年では、在宅期間が増えた影響からか、各メーカーがインナーイヤー型のイヤホンを開発・発売していますよね。
インナーイヤー型のイヤホンはカナル型のイヤホンとは違って、「イヤーチップがない」、「耳に押し込まない」という特徴があり、ゲームや映像の視聴、リモートワーク時のオンライン会議やBGMのリスニングなどのように、長時間の使用に最適です。
カナル型イヤホンは締め付けられるような感覚や、長時間の装着で耳が痛くなるのが苦手ということで、インナーイヤー型のイヤホンを求められる方がいらっしゃる一方で、装着感に慣れない方も多く、「耳に引っかけているだけ」のような感覚が不安になる方も多いようです。
実際に装着してみると、日常使用では案外落ちないものです。
そしてその快適性からインナーイヤー型のイヤホンの虜になる方は少なくないはず。
Air3 Deluxe HSの主な製品仕様
SOUNDPEATSのインナーイヤー型イヤホン「Air3 Deluxe HS」の主な製品仕様は以下の通りです。
製品 | Air3 Deluxe HS |
ドライバー | 14.2mmダイナミックドライバー |
内蔵マイク | 高感度MEMSマイク 片側2機搭載 |
サイズ | 60×22.5×48mm |
重量 | 約4g(イヤホン片側) 約36.3g(ケース込) |
防水規格 | IPX4 |
バッテリー容量 | 300mAh(ケース) 30mAh(イヤホン) |
再生時間 | 最大5時間 ケース併用で最大20時間 |
充電時間 | 約1.5時間 |
充電ポート | USB Type-C |
価格 | 7,180円 |
リンク | 詳細を見る |
Air3 Deluxe HSパッケージ
いつものSOUNDPEATSらしいデザインのパッケージです。
パッケージ内容は以下の通り。
梱包内容
パッケージ内容
- Air3 Deluxe HS本体
- USB-Cケーブル
- 取扱説明書
Air3 Deluxe HSの主な特徴
Air3 Deluxe HSの主な特徴について簡単にご紹介したいと思います。
ハイレゾ対応のインナーイヤー型イヤホン
SOUNDPEATS「Air3 Deluxe HS」はインナーイヤー型イヤホンとしては、世界初のハイレゾに対応した唯一のイヤホン。
LDACに対応したデバイスで、高音質なリスニング体験を得ることができます
※筆者はハイレゾ対応のデバイス未所持の為、通常コーデックでの使用です。
iPhoneはLDACに対応してないんですよね…
アプリに対応、イコライザーでカスタマイズ可能
本機はSOUNDPEATSアプリに対応していますので、アプリを通してイコライザー機能などが使用できます。
利用には無料登録が必要です
足りない部分についてはイコライザー機能を使用して調整もできますから、音質については好みに近づけることができるのではないでしょうか。
プリセットも用意されていましたので簡単に変更してみることもできました。
自分の耳に合わせたイコライザーをアプリが自動設定してくれるアダプティブイコライザー機能もあります。
音質について
インナーイヤー型という特性もあり、迫力感に欠けます。
低音域についてはどうしても物足りなさを感じますが、一方で中音域・高音域についてはくっきりと聞こえてくる印象です。これまでのSOUNDPEATSのイヤホンはドンシャリ傾向にあったと記憶していますが、「Air3 Deluxe HS」についてはあまりそういった印象を受けませんでした。
ただ、アプリを使用すれば好みで低音を強調できたりしますので日常使いには問題なさそうです。
※LDACでの評価ではありません
がっつり音楽鑑賞を楽しみたい方向けのイヤホンというよりは、作業用・BGM用として使用する方に合っているかと思いました。
Air3 Deluxe HSの外観・デザインをチェック
それでは「Air3 Deluxe HS」の外観・デザインをチェックしてみましょう。
こちらが実は背面です
ボタンとLEDインジケーター
ボタンを押してバッテリー残量を確認したり、長押しでペアリングができたりすることができます。
- 緑;50%以上
- 黄;10%以上〜49%未満
- 赤;10%未満
ブラックとゴールド…というよりはコッパー寄りなカラーリングで色味的には高級感のある組み合わせですが、プラスチック製のケースにはどうしてもチープさを感じてしまいます。
ケース自体は光沢感のある仕様となっていますので、指紋などの汚れにはちょっと弱い印象を受けます。
ただ価格帯的には妥当なものだと思いますので仕方ありませんね。
重量
ケース込 約36g
イヤホン単体 約8g(片側4g)
ケースを含めた重量はわずかに36gとなっており、ワイヤレスイヤホンの中でも相当軽量な部類属しますが、さらにイヤホン単体でも4gと、ほぼ重さを感じないと言ってもいいくらいでした。
同じくインナーイヤー型の代表格であるAirPods(第3世代)も片耳4g程になっていますので軽い付け心地と非常に相性が良い軽量設計だと言えるでしょう。
イヤホン
イヤホン本体
インナーイヤー型
「Air3 Deluxe HS」はインナーイヤー型のイヤホンです。イヤーチップがないので、”耳に嵌める”というよりは”耳に引っ掛ける”ように装着します。
密閉しないことで耳への圧迫感を感じにくくなっているのが特徴です。
装着イメージ
形状はいわゆる「うどん型」と呼ばれる一般的な形状でして、ケースと違って光沢感がなく、マットな仕上げになっていました。
SOUNDPEATS Air3 Deluxe HSを使ってみて
着脱検知機能は便利な場面が多い
「Air3 Deluxe HS」は装着感が軽いインナーイヤー型ということもあり、人と会話する場面でも装着したまま問題なく使用できています。
ただ外音が聞こえやすいと言っても、音楽を流していたりする場合には何を話しているか聞きづらい場面ってありませんか?レジでお会計の時に何か言われるとどうしてもイヤホンを外しちゃうんですよね。
音楽や動画は止めずにイヤホンをはずしちゃうからもう一度装着した時は違う音楽だったり、違う場面だったり。やっぱりイヤホンを外すだけで音楽や動画が停止する”着脱検知機能”はあるだけで便利だと感じます。
軽量・コンパクトで持ち運びしやすい
「Air3 Deluxe HS」はコンパクトで軽量なので持ち運びにストレスを感じることは少ないです。
実際に出張に持ち運んでみましたが、良い意味で存在感が無さ過ぎて失くしちゃう心配をするほどw
ポーチやポケットに入れても嵩張る感覚が少ないのでバリバリ持ち運べますね。
マイク性能は価格相応
マイク性能については価格相応といったところ。通話自体は電波の関係もあるかもしれないですが、環境音を結構拾います。
音声についてはある程度は聞き取れるものの、プツプツと途切れる場面もありました。
室内で使用する分には何の問題もなく使用できましたので、オンライン会議などには活躍しそうです。
ワイヤレス充電に非対応
筆者の場合、ワイヤレスイヤホンの充電についてはワイヤレス充電を主としていますので有線にしか対応していない本機には少々使いづらさを感じました。
充電端子はUSB-Cということで、ケーブルをある程度統一できる点は良いと思いましたが、できればワイヤレス充電にも対応していて欲しかったところです。
イヤホンが出し入れしづらい
個人的に使いづらさを感じた”収納部分”。右のイヤホンを装着する場合で話をしてみましょう。
右手でイヤホンを掴み、持ち上げるまでは特に問題ないとしても、イヤホンの向きは右耳とは反対方向を向いてますので装着する際は半周回転させる必要があります。
収納する際も同様で、半周回転させる必要がある為、”落とす”リスクが高まる点が使いづらさを感じてしまうんですよね。
また、このイヤホンは充電ケースを開いた段階でペアリングされますのでこの半周回す作業の段階で誤操作が頻発します。
改めて、AirPodsはユーザビリティまでしっかりと考えられたプロダクトなんだと思いました。
タッチセンサーが敏感で誤操作しがち
「Air3 Deluxe HS」のイヤホン操作についてはイヤホン本体側面の「SOUNDPEATSロゴ」周辺をタップすることで操作ができます。
再生 / 一時停止 | 左右どちらかを2回タップ |
音量ダウン | L側を1回タップ |
音量アップ | R側を1回タップ |
曲戻し | L側を1.5秒長押し |
曲送り | R側を1.5秒長押し |
着信受話 / 通話終了 | 左右どちらかを2回タップ |
着信拒否 | 左右どちらかを1.5秒長押し |
通話切り替え | 左右どちらかを2秒長押し |
音声アシスタント | R側を3回タップ |
ゲームモード | L側を3回タップ |
操作方法一覧
同社の製品のみならず、タッチセンサーを搭載しているイヤホン全てに言えることなんですが、センサーが敏感に反応しますので、想定外の挙動をすることが多いです。
前述した通りイヤホン自体の取り出しがしづらいことで誤作動の確率が一般的なイヤホンと比較して段違いに多い気がします。
まとめ:SOUNDPEATS Air3 Deluxe HSはインナーイヤー型イヤホンとして魅力的な選択肢
というわけで「Air3 Deluxe HS」のレビューを行いました
ハイレゾ対応のインナーイヤー型のイヤホンである「Air3 Deluxe HS」ですが、いかがでしたでしょうか。
1万円以下のインナーイヤー型イヤホンとしては、完成度が高いと感じます。
一方で、イヤホンの収納方法などにユーザビリティを欠く面も見受けられました。
音楽を楽しみたいのに、カナル型イヤホンがどうしても合わないという人も多いのではないでしょうか。LDAC対応のインナーイヤー型イヤホンであるSOUNDPEATS「Air3 Deluxe HS」はコスパ性能も高く、十分に魅力的な選択肢になってくれると思います。
今回は以上。それではまた!