
本記事では、GravaStarの”Mercury K1”をレビューしていきます。
一度見たら脳から離れない、強烈な見た目をした本製品。しかも外見だけに留まらず、かなり本気の作り込み具合。GravaStarのキーボードには”K1””K1 Pro”、”K1 Lite”があって全部似たようなデザインになっているんですけどめちゃくちゃ男心くすぐるデザインしてるんですよこれが!

流石にね、唯一無二すぎるキーボードデザインすぎます。しかもこれ見た目だけじゃなくって打鍵感も最高ときた。軽快なタイピングができた時に聞こえてくるコトコト音がもう、気持ち良すぎます…!
強烈な見た目でありながら、本格的な仕上がりになっている本製品。レビューしていきますので、よかったら参考にしてみてください。

GravaStar “Mercury K1” レビュー
スペックをチェック
まずは”Mercury K1”の製品仕様を見ていきます。
メーカー | GravaStar |
型番 | GS K1 |
キー数 | 79キー |
タイプ | ガスケットマウント |
Bluetooth | Ver5.0 |
バッテリー容量 | 8,000mAh |
使用可能時間 | 約40H(バックライトON) 約470H(バックライトOFF) |
フル充電までの時間 | 約10時間 |
サイズ | 343×156×46mm |
重量 | 1.06kg |
対応OS | Windows XP以降 macOS |
価格 | 19,980円(税込) |
国内のAmazonでも販売されており、前回のセールでは3,000円くらいの割引が入っていました。
また、本製品は3種類の接続方法に対応しており、有線・2.4GHz・Bluetooth(3デバイス)で接続ができるのが嬉しいところ。技適もしっかり取得されてありますので、無線でもガンガン使っていけます。

スイッチでMac配列に変更することも可能です。
デザイン・外観
それでは開封していきます。デザインなど細かいところをチェックしてみましょう。


パッケージには商品画像、スリーブを外すと流線をイメージさせるパッケージデザインが施されています。

- Mercury K1 本体
- クリーニングブラシ
- USB-A to USB-Cケーブル
- キーキャップ&キースイッチプラー
- サンプルキースイッチ4種
- クリーニングクロス
- 取扱説明書
本製品には、キースイッチのサンプルと思われるものが付属しています。

- Crystal White Switch
- Speedy Mint Switch
- Panda Switch
- Crystal Black Switch
これ何なんでしょう…KailhやBSUNなどとコラボレーションしてオリジナルキースイッチを作っているっぽいのですが、単品で販売されている様子もなく…キーボードのモデルによって付属するキースイッチも異なりますので、カラーに合わせた雰囲気を採用しているんだとは思いますが、めっちゃ独創的です。
静音化したいなど、使っているうちに気持ちが変わっても、本機はホットスワップに対応していますので好みのキースイッチに交換も可能。これぞメカニカルキーボードの醍醐味だと思います。
付属のケーブルは有線接続時に使う、もしくは充電時に使用することになりますが、品質は残念ながらそこまで良くないかと。
技適取得済みであったり、日本語説明書が独自で同梱されていたり、日本向けにしっかりとパッケージングされている商品でした。
こちらが”Mercury K1”本体です。

キー数は79のいわゆる75%サイズのキーボード。カーソルキーやFキーまであるので、日常的な作業からビジネスにおけるoffice系ソフトの使用においても使いやすいサイズだと思います。
フルサイズのキーボードと比べてテンキー分の幅が狭まっていますので、キーボードとマウスの行き来がしやすいというメリットがあります。ゲームをする時なんかはマウスの可動域が広がるので良いと思います。
ちなみに、配列は英語配列のみとなっています。
カラーバリエーションですが、”K1”にはホワイトとブラックのバリエーションがあります。”K1 Pro”にはいくつかカラーバリエーションがあるようですが、”K1″と”K1 Lite”はブラックとホワイトのラインナップ’になるようです。


今回、ご提供いただいたものはホワイトです。こんな見た目ですが、フレームはしっかりとした金属。アルミを加工したもので、少しざらついた触り心地です。
通電させてみましたが、隙間から見えるライティングがまた雰囲気あります。

アルミ製の本製品はズッシリと重たく、その重さは約1.1kg。デスクに置いて作業していてもちょっとやそっとのことではびくともしません。

裏面はこのようになっています。四隅にはゴム足がしっかりと設置されていました。
2.4GHzレシーバーを格納できるような構造になっています。
トップフレームはアルミニウム製ですが、底面のボトムフレームはプラスチック製。


チルトは2段階で行うことができます。
このチルトが素晴らしく、滑らかに作動します。

次は背面側です。

USBポートは真ん中に位置しますので、有線使用の際もケーブルを綺麗に魅せることができます。
切り替えスイッチが2種類配置されており、これはWindowsとMacを切り替えるスイッチと、接続方法を選択するスイッチになっています。Mac配列にも対応できる点は魅力的ですが、交換用のキーキャップは付属しません。

もう一度横から。光り方もいい感じ!

右上には音量コントローラーがあります。上・下・押し込みの3パターンの認識があって、ぐるぐる回るタイプではなく、1クリックずつ作動する系のものですね。

”Mercury K1”のバックライトも大きな魅力だと思います。一般的なゲーミングキーボードよりも光り方が鮮やかで演出が憎いくらい楽しい。
文字では伝わることはないと思いますので、動画をご用意しました。
盤面側と側面側でライティングを分けて変更することができるのがめちゃくちゃいいですよね。ライティングの調整方法はこのようになっています。
- Fn+\ バックライトパターン切り替え
- Fn+TAB バックライトの色変更
- Fn+↑ 明るさ+
- Fn+↓ 明るさー
- Fn+→ バックライト変化速度早
- Fn+← バックライト変化速度遅
- Fn+/? 側面の雰囲気ライト色変更
- Fn+右Shift 側面雰囲気ライトのパターン変更
- Fn+,< 側面雰囲気ライトの変化速度変更
- Fn+.> 側面雰囲気ライトの明るさ変更
- Fn+B バッテリー残量表示
このライティングだけでも価値があると思いますが、このキーボード、ライティングだけではありません。次は内部を見ていきたいと思います。


裏面のネジを外し、フレームを外そうとしますが四隅がどうしても外れず。このままでは壊してしまいそうだったので一旦分解は断念します。
ただ、反響を抑えるための構造になっており、プレートとPCBの間にはポロン、IXPE、PETフィルムでしっかりと反響音を抑えてあります。
実際には5層のフォーム構造になっており、画像のようにボトムフレームまでしっかりと覆われています。

そのため、金属のフレームながら打ち心地が独特で心地の良い打鍵音を演出する構造になっているのだと思われます。


キーキャップはダブルショットPBT。摩耗が少なく、扱いやすいキーキャップになっています。
本製品に付属するキーキャップは俯瞰するとキーキャップに印字されていないように見えますが、側面に印字されており、さらに光を透過する構造になっていますので、バックライトとの相性が抜群です。

キースイッチはKaihとコラボした”Cherry Pink”というリニアタイプのスイッチ。
Operating Forceは40gfとなっており、軽やかなタイピングを好む方に合いそうだと思います。
ディフューザーが装着されており、しっかりと光を分散させるようになっていますので、”Mercury K1”らしい特別感のある、ライトアップ演出を楽しむことができます。

使用感について
タイピング音はこちら。
良くないですか?
コトコトと小気味よい打鍵音と、ブレの少なく軽やかな打鍵感。
”Mercury K1”のデザインと相まって特別感をすごく感じられるものになっていると思いました。
決して安くはない価格ではありますが、ここまでしっかりと反響を抑えた内部構造や、ホットスワップ対応、Kailh製のキースイッチ、キーキャップが付属してこの価格なら十分すぎるくらいです。

通常プロファイルのキーボードなので、長時間のタイピングやゲームで手首が疲れてしまうこともあるかもしれません、その予防としてパームレストを使うと手首の疲れもなくていいですよ。
また、本製品は8,000mAhという一般的なワイヤレスキーボードと比較して大容量なバッテリーを積んでいますのでライティングをフルで使っていても充電持ちに不満を持ちにくいと思います。

接続製

”Mercury K1”は技適取得済みなので、無線でも有線でも気にせず使用することが可能です。これまでは、メカニカルキーボードのワイヤレスって技適対応しておらず、日本国内でおすすめしづらい状況だったのですが、ここに来て対応してくるメーカーが増えてきましたよね。
Bluetoothへの接続方法も簡単です。
トグルスイッチをBTにして「Fn+1/2/3」のうち割り当てたい数字を入力
接続待機中の機器の中から”K1”を選択するとキーボードとの接続が完了
割り当てていない1/2/3の任意のボタンでSTEP1、STEP2と同様に登録する
登録した後は、キーボードをBluetoothモードにすると自動的に登録したデバイスへ接続されます。
その他Fnキーと組み合わせで登録されてある動作はこんな感じ。
- Fn+esc 全ての設定リセット
- Fn+〜 2.4GHzワイヤレス接続
- Fn+Del INS
- Fn+PgUP HOME
- Fn+PgDN END
- Fn+U PtScr
- Fn±I ScrLK
- Fn+O Pause
カスタマイズ性

”Mercury K1”はホットスワップ対応の為、キースイッチからキーキャップまでオリジナルにカスタマイズすることができます。
スイッチやキャップなどは単品でAmazonなどから入手もできます。他には、メーカーが中国系の企業が多いのでAliExpressなどを使うともっといろんなものが見つかりますよ!
使っていると音を静音にしたい、とか雰囲気を変えたい、とか色々と欲が出てくると思うのですが、それがメカニカルキーボードなら簡単にできちゃうってのが醍醐味ですよね。
この記事のまとめ

というわけで、本記事ではGravaStarの斬新なメカニカルキーボード”Mercury K1”をレビューしてきました。
個性的な見た目のそのキーボードは誰の目から見ても印象的で、遊び心のあるライティングはより際立たせてくれます。そして見かけだけに留まらない本製品の仕上がりは、価格に見合わないくらいの完成度でタイピングした人を虜にしてしまいそうな打鍵感を提供してくれます。
見た目がどうしてもゲーミング感が強いので、普通にキーボードを探す方からは敬遠されがちかもしれませんが、騙されたと思って触れてみて欲しいと感じるくらい。本当に良いキーボードが増えて嬉しいです。
他人とちょっと違うものを、とか、ライティングや装飾がめっちゃ好きな人には刺さりやすいキーボードだと思いますし、その後もずっと使い続けたくなるような打鍵感はきっと検討してみる価値があるはず。
この記事が少しでも参考になってくれると嬉しいです。
今回はここまで。それではまた。

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